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光の姿を見る

照明計画の打ち合わせのために、大阪にある照明メーカーのDAIKOさんのショールームに行ってきました。

 

お施主さんが数年前から考えておられた照明計画の実験を行うためです。

 

DAIKOさんが見事にその構想を実体化してくれました。

 

スリングカーテンの間仕切りに照明をあてる。

 

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光の偉大さを知る瞬間である。

 

光は他の物体に反射することでその存在を現す。

 

光は何かを照らすという概念ではなく、光の姿を見るという素晴らしい感覚を得ることができました。

 

建築計画において、全般照明、間接照明、局部照明、ウォールウォッシャーなど、言葉の意味は対象物に対しての照らし方の表現であり、光の姿を表現した言葉はない。

 

当然、人間も光により姿を認識できる。

 

光は様々なものの姿をあらわにするのに、姿を現すことがない。

 

光の姿をいかに見るか、光の姿を見るための建築を考える貴重な機会となりました。

 

 

 

木の海原

木造建築の基礎の上には土台と呼ばれる柱を支える木架構の要があります。

 

土台を設置することを土台敷きといいます。

 

基礎の上に敷き並べて、アンカーボルトで基礎と緊結します。

 

見慣れた土台敷きも、今日は違いました。

 

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ここまでの面積の木造建築を設計したのは初めてなので、改めて土台というものの美しさを感じました。

 

整然と力強く組み込まれた桧の架構。

 

ワイヤーフレームで表現された仮想空間のような、まるで木の海原を見ているような、そんな光景です。

 

鉄筋コンクリート造や鉄骨造では見ることのできない、木造ならではの美しさ。

 

美しく、雄大で温かい、まるで海原のように。

 

この瞬間を感じることができて幸せだ。

 

なかなか木の海を見ることはできないから。