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一日の終わりに癒してくれる建築

建築に大切な照明。

 

それは、建物の中だけではなく、外部の照明も大切です。

 

夜は照明に照らされなければ、建物の色はモノクロに近づきます。

 

照明で彩ることで、昼間には見られない建物の表情がうかがえます。

 

太陽の光では表現できない、しっとりとした表情を見ることができるのです。

 

そういった表情も建築の魅力です。

 

疲れて帰ってきても、しっとりと穏やかな気持ちになれる、そんな建築は愛おしく思えるでしょう。

 

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この写真は最近竣工した住宅です。

 

板貼りの壁と軒天井がしっとりと迎えてくれます。

 

一日の終わりに癒してくれる建築。

 

ただいま建築。ありがとう建築。愛してるよ建築。

 

そんな気持ちになってもらえれば有難いです。

 

 

 


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建築におけるシンプルという概念

建築においてよく使われる言葉、シンプル。
言葉の意味とおり、単純な、簡素な、飾られていない、構成する要素を減らすということです。

 

私の思うシンプルは、形状を構成する要素が少ないとかすっきりしているとかではなく、何をわかりやすく表現しているかであると思います。

 

表現のないものは、要素が少なくてもシンプルとはならず、ただ何もない何の変哲もない建築であると思う。

 

白と木のシンプルな外観というご要望をいただいたので、今回提案させていただいたお家では、内部空間を考えた上でそれに並行して、建物外観の白い壁が際立つように窓の配置を考え、壁が凹んだ部分の奥行き面に板貼りを施すことで、白い壁を面としてより強く認識できるように考えています。
壁を強く表現することで、それに包まれる空間が漏れる感覚が得られる。
白い壁の中から漏れ出る温かい空間。

 

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建築におけるシンプルの概念は、形状を整えるということではなく、どのようにシンプルに思想や形状や空間を表現するかということが、建築におけるシンプルの概念であると思います。

 

 

 


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左官と建築空間

久々のブログ更新です。

 

なかなか忙しく、ブログで報告する話題はたくさんあるのですが、落ち着いて文章に換える時間がありませんでした。

 

ぼちぼちとブログ復活していきたいと思います。

 

さて、左官壁についてです。

 

舞鶴市で建築している美容院併用住宅の、レセプションの左官壁が完成しました。

 

建築にとってその空間にあるべきものを見出すということは非常に大切です。

 

このお店はスキップフロアで上下に躍動感のある空間となっており、とても面白いのですが、ある時その躍動感が散漫にならないように、空間を支配する、つなぎとめる存在が必要だと考えました。

 

力でねじ伏せるという支配ではなく、やさしく見守る象徴的な存在は必要だと考えました。

 

お店の玄関にある一枚の大きな壁。

 

この1階から中2階にまたがる壁をこの空間の要と考え、形状と表情を模索しました。

 

真っ白な室内空間にドシリと腰を据える丸く切り取られた壁。後ろ側はほんのりムクリ上がった優しい曲面。

 

土の表情が、この力強くも優しい形状の壁を、適切な存在へ導いています。

 

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象徴的な物の存在には意味と思想が必要です。
それを実現する技術も必要です。
そして、そのものを必要とする意思と場所が必要です。

 

西日が激しく差し込むので、奥に陽射しが入り過ぎないように曲面の高さや幅を設定しています。
裏から見るとその西日が後光のように神々しく左官壁の存在を強調しています。

 

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正面にあるお店のKのロゴは土の壁から削り出したような表現で、これからもいろんなものを掘り起こして新しい力を得てお店を発展させてほしいという思いもあります。

 

形を実現に導いた職人さんに感謝。

 

そしてこの身勝手な建築思想を受け入れてくれたお施主さんに感謝。

 

左官壁がこのお店の空間をつなぐ象徴であり、見守り続ける存在であるように心から願いを込めて。

 

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光の姿を見る

照明計画の打ち合わせのために、大阪にある照明メーカーのDAIKOさんのショールームに行ってきました。

 

お施主さんが数年前から考えておられた照明計画の実験を行うためです。

 

DAIKOさんが見事にその構想を実体化してくれました。

 

スリングカーテンの間仕切りに照明をあてる。

 

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光の偉大さを知る瞬間である。

 

光は他の物体に反射することでその存在を現す。

 

光は何かを照らすという概念ではなく、光の姿を見るという素晴らしい感覚を得ることができました。

 

建築計画において、全般照明、間接照明、局部照明、ウォールウォッシャーなど、言葉の意味は対象物に対しての照らし方の表現であり、光の姿を表現した言葉はない。

 

当然、人間も光により姿を認識できる。

 

光は様々なものの姿をあらわにするのに、姿を現すことがない。

 

光の姿をいかに見るか、光の姿を見るための建築を考える貴重な機会となりました。