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美容院のロゴを考える

設計させていただいた、美容院併用住宅の、店舗ロゴのデザインについて、お施主様からご依頼いただきました。

 

美容院のロゴといえば、ハサミや櫛をモチーフとしたデザインが多くみられます。

 

今回ご依頼いただいた、美容院の名前は「ARTISAN」。

 

「職人」という意味です。

 

私の職人という言葉の解釈は、専門の技術を修練し続ける者です。

 

美容師の職人性というものを、強く意識づけるために、美容師の所作を何度も見続けました。

 

何事もそうですが、意識を向けて見続けると、見えていなかったものが見えてきます。

 

私が気になったのは、手の動きが何かの目的に向かって、流れるように動き続けて、一切の無駄が見えないということでした。

 

しかし、一切の無駄がないように見えても、私の分からない所作で、必ず調整はしているはずだと思いました。

 

その調整の動作でさえも、一連の動きにおさまっていることが、美容師の職人性を感じさせるものでした。

 

いずれ、我々の分からないほどの、微細な動作の向上により、高みへと達していくという感覚を得ることができました。

 

そうなった時に、美容師の手は、直線的ではなく、簡潔した数字では表せない円の動きへと近づくようにイメージできました。

 

その手の動きを形に置き換えたのが、このロゴです。

 

 

 

お施主さんへは、このロゴの部位の意味をお伝えしましたが、あえてこの場では書きません。

 

このようなことを、考えさせてもらえる時間は、とても貴重です。

 

とはいえ、弊社グランデザインのロゴも前々から、考えようとしているのですが、後回しとなりなかなか。。。

 

まあ、こちらはゆっくりと考えます。

 

 

 

 

 

 


ベンチの価値

梅雨も明け、7月も終わりですね。

 

ブログもなかなか書けてなくて、1ヶ月以上空いたので、書かないとと思い書いています。

 

日頃、ブログネタや、SNSネタのために写真を撮っておいたりするのですが、いざ投稿しようとした時に、これ投稿する必要ある?とか考え出すと、手が止まってしまいます。。。

 

最近の出来事で、これは不思議に思ったので、書きます。

 

六甲アイランドへ、打ち合わせに行ったときに、早く着いたので近くで時間調整しようと思い、ベンチを探していて感じたことです。

 

この夏の強い日差しの中、いい場所にベンチがない。

 

あるのは日晒しの、修行みたいな場所しかないのです。

 

 

なんでこの場所にベンチなん?その必要性について考えました。

 

直射日光に晒されて、ベンチに座る人ってどんな人だろうかと。。。

 

まず女性は日焼けを気にする人が多いので、まず座らないでしょう。
この時点で、春・夏・秋に半数の人口が座らないということになります。
夏に限っては、男性もきついでしょう。

 

雨の日は当然座りませんし、冬の寒いときに吹き晒しに座る人も少ないでしょう。

 

ゲートボールをする人が座るかもしれません。
あとは、遊ぶ子供たち、散歩する人くらいでしょうか。

 

こんなことを考えながら、利用時間の推測も交えて、年間の野晒しベンチ利用率を軽く計算したところ、18.8日/365日となりました。

 

稼働率約5%。。。

 

たぶん、なくても困らないレベルではないでしょうか。。。

 

ここにベンチがあれば快適なのに、という場所に意外とないんです。

 

この写真の木蔭なんか、気持ちよさそうです。

 

 

おしい!木々の端にあります。

 

 

建築を日々考える人間にとって、こういった利用者目線のランドスケープは重要なことです。

 

そんなことを考えながら、打ち合わせまでの時間を潰しました。

 

皆さん、熱中症にはお気をつけて。

 

 

 

 

 


小説を書く

お世話になった、行きつけのバーが閉店になり、はやくも1ヶ月経ちます。

 

そこでは、多くのお酒のことを教えてもたい、バーテンダーのありかたというものも、学ばせてもらいました。

 

そして、よいバーとはどういうことかも。

 

閉店といっても、次なるステップに挑戦するために、アメリカに行くということなのです。

 

そんな好きな場所を題材に、小説を書かせていただきました。

 

バーでのささやかな異性との心模様をテーマに、3編のストーリーを執筆しました。

 

前々から小説を書くことには、興味があり、合間の時間にいろいろと書いています。

 

 

人に読んでもらうような、文庫本に仕立てたのは、今回が初めてで、まだまだ力不足で薄っぺらい本ですが、よい挑戦をさせてもらえたと有難く思っています。

 

仕事柄ですが、小説を書いていても、どのような情景か、どのような空間か、どのような建物か、内装など鮮明に頭に浮かびます。

 

なかなか鮮明に浮かばないのは、そこに出てくる女性像です。笑

 

男目線での小説ですが、書きながらもやはり女心は分からないというのが、一番困ったところです。笑

 

短いですが、なんとか書き上げることができて、題材にさせてもらったバーテンダーはもちろん、知り合いにも読んでもらって、一歩先に進んだ気がします。

 

小説を書くという行為は、空想の状況で、人がいろんな行動を起こすということを、強く想像することです。

 

本当に現実に近づけるくらいの強度で、主人公や、その相手、周りに人になりきるように、多くの視点で考えます。

 

建築を計画するときに似ているなと思いました。

 

想像を絵にするか、文章にするかの違いのように思いました。

 

これからも、あたためている題材の小説を、少しずつ書いていこうと思います。

 

いつか、芥川賞とるどー!

 

 

 

 


スペイン建築研修4

バルセロナの夜。

 

バルセロナは、日本と比べるとかなり治安が悪いので、注意しなくてはいけませんが、静まり返った夜は、とても贅沢なのです。

 

日中、観光客で溢れかえる街中も、深夜になると、BARやレストランで賑わう場所意外、ほとんど人がいなくなります。

 

そして、ゆっくりと、ガウディ建築や町並みを鑑賞できるのです。

 

夜中に歩きまわるのはお勧めできませんが、この上ない素晴らしい空気を感じることができます。

 

 

観光客だらけの町並みは、いろんなものが混じり合った状態なので、本当のバルセロナ自体を感じるということは困難です。

 

静まり返った町並みを眺めていると、ゆっくりと空気を感じて、いろんなことが身体に入ってくる感じがします。

 

そっと静かに佇む、ガウディ建築は、夜になるといかに町並みに馴染んでいるかが伺えます。

 

カサ・ミラは、特に意識していなければ、通りすぎてしまいそうなほど、その存在を見事に夜の闇と同調しています。

 

 

ガウディ建築の自然造形美が、単なる人工物と一線を画くするところです。

 

経年変化も伴い、その感覚がますます増しているようにも思えます。

 

私が、建築にもとめる、経年による美というものを、見事に感じさせてくれます。

 

なんか、古くなってみすぼらしいね、という建築はかわいそうです。

 

なんか味が出てきて、渋いねとなりたいですよね。

 

ガウディ建築は、そんな一般的なレベルではありませんが、私が目指す、もっとも最高のものです。

 

それを、ひしひしと味わえるのが、深夜の姿でありました。

 

もし、体験されようとする方は、くれぐれもお気をつけくださいませ。