グランデザインのブログ

2017年02月15日 設計終盤にして二度目のプレゼン

現在設計中の住宅で、ほぼほぼ図面も仕上がっているのですが、どうしても建物の外観に納得いかないのです。

 

設計の最後で外観を変更すると図面の過半を修正しなければなりません。
それはかなりの手間を要するわけですが、自分が納得しない以上致し方ありません。

 

お施主さんには納得していただきながら図面も進行しているのですが、どうしても自分の中で納得できない感じがあり、悶々としていました。

 

今日は時間がとれたので、スタッフにその思いを打ち明け、もう一度考える時間を設けました。

 

建物のあるべき姿というものをもう一度再構築し、同時にその形態に対しての仕上げも考えました。

 

お施主さんの要望を踏まえることはもちろんですが、建築としてどうか?ということを考えるのが我々の仕事です。

 

設計も終盤ですが、もう一度お施主さんにプレゼンさせてもらおうと思います。

 

一人のお施主さんに二度のプレゼンテーションは初めてです。

 

一度お施主さんに思いを伝えます。
どう受け止めてもらえるか分かりませんが、よい建築を造るには必要なことだと思います。
あともう一歩。火事場のクソ力というところでしょうか。

 

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2017年02月13日 自然光を考える

建築物にある自然光とは数多くの種類があり、それぞれの状況により使い分けられる。

 

敷地の方位、周辺状況、建物のプランにより、自然光の扱い方は変わってくる。

 

南に開けて周辺に遮るもののない敷地は都心部ではまず無いに等しい。

 

そういった場合にどのように自然光を取得するかというのも建築プランの大きな要因になってくる。

 

現在工事進行中の物件では、1階に面して大きな屋根を備えたテラスがある。この屋根付テラスはお施主さんのひとつの要望であるが、この屋根付テラスがあるから室内は暗くなりますでは、建築としてはあまりに短絡的である。

 

要望は叶えつつ、自然光を取り込む方法やプランを考え実現しなくては我々の存在意義はないに等しい。

 

この物件では、テラスに面した居間と居室に吹抜とハイサイドの窓を設けることで、この問題を解消した。

 

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<ハイサイド窓>

 

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<吹抜空間>

 

当然、建物の外観をよりよくするのと2階の間取りも成立するように同時に全てを考える。

 

これこそ短絡的に吹抜やハイサイド窓を採用するといのは愚の骨頂である。

 

太陽の動きや日射角度を熟慮して窓の配置を考える。

 

こういった光の取り込み方で大きく建物の空間が違ってくるので、プラン上よくよく考える必要がある。

 

更には冬季の日射取得率を上げるということも、暖房負荷を軽減する大きな要因である。

 

すべて総合的に計画できるというのは、自由設計の大きな大きなメリットである。

 

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2017年01月13日 建築形状を探る

建築の空間と同時に形状も考えます。

 

空間と形状がちょうどふさわしいところになるまで探ります。

 

以前、お施主さんにプランを考えるときの下書きを見せてほしいと言われたことがあって、
見せたことがあるのですが、その紙は後から見ると鉛筆の線がかなりの密度で重なって、なんとか外形が分かる程度の黒い塊のような絵でした。。。

 

いつも考え始めると一回書いた線をほとんど消さないので、探る時間が長いほど黒い塊になってしまいます。

 

いつもは捨てるのですが、たまたま残っていたので、その黒い塊の異様な絵を机に置きました。
正直、お施主さんの反応を見てみたかったのもありました。

 

どのような感想をもらえるのでしょう。

 

するとお施主さんは、その黒い塊を見つめながら口を開きました。

 

先に感想を妄想しています。

 

1番予想 「えっ?これは何を書いているのですか?」

 

2番予想 「うーん?よく分かりませんね。」

 

3番予想 「とてもおぞましいですね。。。」

 

それまでの話の流れでこれは無いと思うけど。。。一応。。。
「君!私をおちょくっているのかね!?帰る!!」

 

それでは、回答です。

 

「素晴らしいですね!この線の集まりから今の形状ができたのですね。非常に興味深いです。」

 

まあなんということでしょう。
いつも捨ててしまう黒い塊を素晴らしいという褒めていただけたではありませんか。

 

これからは、この黒い塊の絵をプラン提案のときに一緒に提示しましょうか(笑)
と考えながら、下書きすると、おもしろいもので意識しすぎて線を選んで描くようになって鉛筆が進みません(笑)
虚栄心が芽生えるのか。。。承認欲求が肥大するのか。。。

 

やはり、いままで通り捨てることにしましょう。
褒められるというのは時に危険であります。

 

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<意識し過ぎて線が進まない絵。。。>

 

 


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