ノスタルジックの消化

過去の情景に惹かれるという人はいると思う。

 

私もその一人だけれど、この現象というのは、今でもうまく理解できないことがある。

 

綺麗とか面白いとか、そんな明快な感情ではないからです。

 

なんか過去に戻ったようで懐かしい感じ、という簡単な感情ではない。

 

刹那に全身を駆け巡る感覚。

 

経過した時間が生み出す雰囲気というか様相というか、そういったものを物理的に見て、それに記憶を照らし合わせて融合、美化させ、心に染み込んで身体に広がっていく、そんなことが、瞬時に繰り返し起こっているような感じ。

 

認識できない間隔で、瞬間的に現在と過去のタイムトリップを繰り返しているのだろうか?

 

ただこの感覚は、古いもの全てに感じるわけではない。

 

先に書いた、記憶に照らし合わせて融合できなければ、心には届かないのだと思っています。

 

過去に行ったことのない場所でも、そのカテゴリーが記憶と融合できるなら、過去の体験と合致する必要はない。

 

現在と過去を瞬時に行き来するので、これほど刺激的なことはありません。

 

だから忙しくても、この感覚を得たいと思い、今日はそんな場所でランチ。

 

 

そして、その場に定着すると、現在と過去のピストン運動は、緩やかになり、高揚感から安息感へ変化するのです。

 

そして次には、この空間と同じ記憶のカテゴリのものへの高揚感は減るのだと思います。

 

今日もまたひとつ、お食事と共に、ノスタルジックを消化したのでした。