送電線鉄塔

前回のブログ(救世主)で、知り合いから「大袈裟」とか、「信じません」とかいう声があったので、もう少し現実みのあるエピソードをお伝えします。
今度は送電線鉄塔の組立工事の時のことです。
鉄塔
※注)この写真はイメージです。青葉線ではありません。
今回紹介する鉄塔は、福井県の高浜発電所から、京都府の綾部の変電所まで敷設された青葉線(50万ボルト)という線路上のものです。
ボクたちが工事をしたのは、西舞鶴~綾部の間の鉄塔です。
ちなみに青葉線というのは、以前から同ルートにある高浜線の非常時切り替え用および修繕時用のために建設されました。この青葉線がない時に高浜線に落雷があり、京都府の半分ほどが停電になってしまったようです。
50万ボルト級の鉄塔になると地上からの離隔をとるために背も高く(100mぐらい)、それに伴って骨組みも太くなります。
しかも山の上に建つので、毎日山登りをしなくてはなりません。
そして鉄塔が組み上がっている段階では、更に100m登ります。
鉄塔が組立てられたあとは、ジョイントを連結しているボルトを所定のトルクで締め付けていきます。
大きいボルトだと、7トンの力で締め付けなければなりません。
そのために大きなトルクレンチ(ボルト、ナットを所定のトルクで締め付ける道具)を使用します。
このトルクレンチは所定のトルクに達すると「ガコンッ!」という音がなって、それ以上トルクがかからなくなっています。
てこの原理が働いて楽に締め付けられるように、柄の部分が長くなっています。だいたい1m20cmぐらいだったと思います。
トルク3
<トルクレンチ。ボルトの径によって違うコマを先端に取り付けます。>
空中の体制が整わない場所で、命綱だけをたよりにトルクレンチに力を込めてボルトを締め付けるのは至難のわざです。
7トンのトルクレンチになると、一気に体重をかけて締め付けないと、「ガコンッ!」という音が鳴りません。
ボクの場合、まさにこんな感じです・・・
トルク1
そして、トキさんの場合はこんな感じ!
トルク2
普通に片腕の力だけで、体重もかけずに軽く、締めるだけで「ガコンッ!」という音が鳴ります。
しかも、みんなよりも柄の短いレンチで・・・。
先ほども説明しましたが、柄の長いものの方がてこの原理が働いて小さい力で締め付けられます。
いやいやどんな筋肉なのでしょう?
そんなにムキムキでもないのに・・・。
常人は筋肉の30%しか使っていないのに対して、たぶんトキさんは100%使えるのではないだろうか?
まさに北斗神拳
そうでなければ、ドーピングですね。
そういえば、のりPはどうなってしまうんでしょうね?
最悪の事態だけにはなってほしくないです。
ドーピングを跳ね除けてやり直してほしいです・・・。


カテゴリー : 伝説

投 稿 日 : 2009年8月8日