岐阜県立森林文化アカデミー

岐阜県美濃市にある森の中に建てられた専修学校です。
ここでは木構造や環境、林業など実際に木にふれあいながらこれらを学ぶことのできる学校です。
訪れたボクたちを学生さんが丁寧に案内してくださいました。
山の地形をそのままに、8ha(演習林を含めると40ha)の広大な敷地に大きく分けて9つの建物が建てられています。
建築家:北川原温さんにより総合設計、稲山正弘さんが構造設計をされました。
①アカデミーセンター
岐阜県立森林文化アカデミー6
岐阜県立森林文化アカデミー2 岐阜県立森林文化アカデミー1
岐阜県立森林文化アカデミー7 岐阜県立森林文化アカデミー11
②マルチメディアセンター
岐阜県立森林文化アカデミー17
③アトリエ
岐阜県立森林文化アカデミー5
④⑤テクニカルセンターA・B
岐阜県立森林文化アカデミー16
岐阜県立森林文化アカデミー15
⑥森のコテージ
岐阜県立森林文化アカデミー8
岐阜県立森林文化アカデミー12 岐阜県立森林文化アカデミー13
⑦森の情報センター&⑧森の工房
岐阜県立森林文化アカデミー3
岐阜県立森林文化アカデミー4
岐阜県立森林文化アカデミー14
⑨コミュニティーステージ
岐阜県立森林文化アカデミー9
合わせて延床面積7,709m2の建築群です。
これらの建物には間伐材を3000m3、外構で800m3使用しているそうです。
全て岐阜県産であり、本数にして86,000本、約150haの人工林の間伐を行ったということになります。
ある一定の期間で間伐を施さないと、森林は荒廃し、木々は痩せ細り、CO2の吸収能力が激減してしまします。
間伐は、良質な材を育てるためにということと、環境問題に対しても大きな役割であると言えます。
最近では林業を営む人も減り、こういったことに手が回らなくなってしまいました。
この建物を造るために行った間伐の量でも、岐阜県が必要としている森林面積の0.15%にも満たないということです・・・。
訪れた日はあいにくどんよりとした曇空でしたが、この建物の空間が光に満たされていくことを容易に想像することができました。
木の格子を、木の際を通り抜ける光はとてもやさしく、とてもやさしい。
そしてそれらを、閉じ込めることなく優雅に拾い上げる空間が嫌味のない程度に配置されています。
なかなか行く機会がないかもしれませんが、白川郷とセットで行ってみてはどうでしょうか?
あっ、うだつの上がる町も忘れずに。
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カテゴリー : 日本建築

投 稿 日 : 2010年2月2日