カルナック神殿 =Karnak Temple=

ルクソール神殿から3kmほど離れたところにある、カルナック神殿
遠い昔、両者は参道で結ばれていました。
カルナック神殿
カルナック神殿といえば、巨大列柱の空間で有名です。
実際にそこに赴くと、日常とのスケールの違いに言葉も出ません。
カルナック神殿
カルナック神殿
カルナック神殿が建てられた約3500年前は、どのような世界であったのか。
想像力を掻き立てるのに十分なスケールです。
この神殿が建造された時、日本は弥生時代です。
弥生時代でも建築の高さへの追求がなされていたとされています。
祭壇や神殿は高床式で造られ、物見櫓のような建物が当時のものと推定される土器に描かれています。
今では、鉄骨鉄筋コンクリート造などで、高層建築物を実現しています。
それは神への信仰ではなく、生活用途のために。
高さへの追求という点においては、カルナック神殿、弥生時代の高床式神殿をはるかに上回ります。
しかし、圧倒的な存在感という意味では絶対的に劣るでしょう。
カルナック神殿に圧倒される最大の理由は、その当時の技術、素材、大きさにではなく、
3500年の時を積み重ねた歴史の重みであるということです。
きっとカルナック神殿を計画した人たちは、その思いを抱いて建造したのでしょう。
3500年と言わず、永久に存在し続ける建造物を。
カルナック神殿
現在と過去、建築物の用途は違うにしろ、その思いで建築することの偉大さ、プライド、使命感を、
引き継がなくては、今後永久に過去を超える建築物は存在しないのかもしれません。
それに近い感覚にを持って現在も建築を遂行しているのは、サグラダ・ファミリアなのかなと思います。
カルナック神殿からサグラダ・ファミリアに話が飛躍しましたが、
現在でもその所業を見る機会があるということは、
大変素晴らしいことだと、これらを比較対照することによって率直に感じることができました。
私たちが生きた時代の建物が、未来永劫、世界に存在し続ける可能性を秘めていると思うとワクワクしてこないでしょうか?
補足として、上述は長期優良住宅のことを言っているのではありません。。。
カルナック神殿
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