Monthly Archives: 11月 2016

ビートルズ=リボルバー=

ほんとに久々にビートルズを聴きました。

 

工務店の人に熱くビートルズを語ってもらい、ちょっと聴いてみようとアルバムを購入しました。

 

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ビートルズの曲は当然聴いたことはありますし、カラオケで歌ったこともあります。

 

でも、真面目に聴いたのはこれが初めてです。

 

音楽を学ぶと同時に、その時代背景や歴史を学ぶこともおもしろいです。
そしてその上でその時代に、この音楽を生み出し、世の中が熱狂したという価値を問うと更に音楽というものの偉大さを感じるのです。

 

音は映像を生み出します。
音楽から情景が広がります。

 

このビートルズの音楽からも情景が大きく広がります。

 

この反対が私の求める建築です。
その空間に佇めば音楽が流れる
「音楽の流れる空間」
物理的な音ではなく、脳の中に流れる音楽。

 

音楽から得るものは多大であります。

 

「Tomorrow Never Knows」

 

このアルバムの最後の曲です。
この歌詞の意味はとても秀逸で奥深い。
若くしてこの歌詞を書けたことに何より敬意を感じる。

 

時代も流れて、音楽も流れ続ける。
建築もそうあることを考え続けたいと思う。
この歌のように身をまかせて
できるだけそれが自然であるように。

 

 

 

 

カテゴリー : pickup | 趣味

投 稿 日 : 2016年11月21日

建物の形状とバランスを考える①

 

建物のプランを考えるときに、もっとも何が重要かといえば、内部の空間構成だと考えています。

 

それでは外観は二の次かといえばそうではありません。

 

感覚でいえば内部空間が1番としたら外観形状やバランスは1.1番くらいでほぼ同時に考えます。

 

内部空間がこうなると外観はこうなるといったことを一緒にイメージしながらプランを進めます。

 

どちらにも最も重要な寸法は高さです。

 

天井の高さを高く設定すれば、外観も背が高くなります。

 

そこで幅と奥行きとのバランスが生まれます。

 

このバランスを軽視すると、なんとも安定感のない建物になり、建物の品位に影響を与えてしまいます。

 

形状とバランスについてもうひとつ重要なのは、開口部(窓など)の配置です。

 

当然、内部からのベストな位置に配置し、法律も遵守した上で、外観が最もバランスよくなるよう考えます。

 

これらのことを全てほぼ同時の考えないと、最終的にベストなプランには成りません。

 

間取りを先行して、後で外観を整えるというのは限界があり、色や素材で取り繕うという方法をとるのは愚の骨頂である。

 

最適な建築とは、要素の調和を求めなければならない。

 

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建築プランを考える①

最近忙しくてブログ更新が滞っていました。。。
ここ一ヶ月くらいひたすら建築プランと格闘していました。

 

プランを考えるときに立地条件により、大枠は自然に決定されていくのですが、
お客さんの要望や建物の構造などを検討すると、あっさりまとまるということはまずありません。

 

建築空間の質を求めなければ、プランをあっさりまとめるということは、それほど難しいことではありません。
しかしそれでは我々にとって建築する意味を成さないので、価値のないものとなってしまいます。

 

プランをしながらまず最初に我々がその中に住まなくてはいけません。
この場所に座るとどう感じるか、玄関を入ったときにどう感じるか、そんなことを体験していくわけです。

 

あとはその土地に出来る限り自然に佇んでいたいという思いもあります。

 

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これは最近プランをしたひとつの例ですが、土地の高低差の等高線に合わせて建築するように考えています。
このように計画することで、造成工事を最も最小限に抑えることができます。

 

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建物が土地に馴染み、より自然な眺望を取り込むことができます。
無理に平らに造成し、平地と変わらない建物を建てるなら、浮いた視界を感じることになるでしょう。
建物と土地は切り離して考えることはできないので、人は建物の中に入る前に立地をある程度認識しながら、建物内部からの外とのつながりを無意識に把握します。
それが想定より下回ると建築の空間としては著しく質を落とすということになると考えます。

 

今回の例は、斜面地であり木々が覆い茂る土地であるので、限りなく土着させることがベストであるという答えを導きました。

 

建物だけを単独で感じるという人はまずいないと思うので、こういった立地による建築空間のあり方を導くことは、建築プランを考える上で、大変重要なことであるでしょう。

 

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