月別アーカイブ: 2017年10月

枚方まちかど空間アートフェスティバル

10/20〜22の3日間で、京阪枚方市駅から枚方公園駅の間で行われる枚方市出身の作家さんによるアートフェスティバルに呼んでいただき、片隅に少しだけ展示させていただきました。

 

 

最終日は台風のため中止となりましたが、たいへん有難い機会となりました。

 

出身地である枚方にこういった形で呼んでいただけるのは、とても嬉しいことです。

 

建築と芸術の違いというものを長く考えていると同時に、建築と芸術の融合というものも同時に考えています。

私の思うその最高となるものは、ガウディ建築です。

 

建築構成の一端を担うとともに、その空間に溶け込み、空間と同調する意思を与えるものが、私の考える「建築×芸術」です。

 

建築の一部を担わないのであるなら、それは建築とは切り離された芸術作品であり、別の世界観をもつものとなります。

そして空間と同調しない意思を持つものは、単なる建築の装飾物となります。

 

その高みを目指そうと苦悩し続けているわけですが、このような機会に芸術家さんと交流するということは、非常に重要で刺激を受けます。

 

雨の中、そういった方々が生き生きとしていたのが、とても印象的でした。
ものつくりは、楽しまないといけないという作家の方の言葉に共感しました。

 

私も常々そのように思い、依頼していただいている方々よりも楽しまない、またはそのような提案をしなくてはならないと考えています。

 

今日も事務所でそう思いながらプランしていますが、苦悩が多いです。
楽観的に案が生まれてくるなら楽しくてたまらないでしょうが、現実はなかなかそう簡単に生まれてきません(笑)

 

最後に
この度お声掛けいただきました塩熊商店さん、本当にありがとうございました。

 

 

 

 


カテゴリー : pickup | 芸術

投 稿 日 : 2017年10月26日

パワフルなおばちゃんたち

用事までの時間に、建築プランを考えようと喫茶店に入りました。

 

お昼間の喫茶店は、おばちゃんたちの憩いの場。

 

そんな中、建築プランを考えるのは、なかなか集中力がいるものです。

 

 

自分の近況についてよりも、どこどこの誰々の近況のほうが皆興味があるようです。

 

そうしていると、最近頭痛がひどいという話に花が咲いていました。

 

あるおばちゃんが、ロキソニンの説明を始めます。

 

私もロキソニンを利用するので、親近感が湧いてきます。

 

すると事件が起こりました。

 

次のおばちゃんが、私はやっぱり「バッファリン」やわ。

 

と横槍を刺しました。

 

それに同調するかのように、「そうそうバッファリン!」

 

「私もバッファリン!」

 

「バッファリン!」

 

「バッファリン!」

 

お気づきでしょうか?

 

バ(ッ)ファリンってなんやねん。

 

バファリンやろと心の中で思いながら、笑いそうになるのと、なんか腹立つのとで、私の思考がかき乱されます。

 

バッファローかなんかが混ざってんのかよく分かりませんが、この躍動感のある連呼にやられました。

 

おばちゃんパワー恐るべし。

 

 

 

 


夕暮れの心

久々に久美浜へ行きました。

 

竣工して3年半ほど経つベイクックは、この日もお客さんがゆっくりと食事を楽しんでいました。

 

自ら設計をした建物でお客さんが食事していることに、はじめは感慨深いものを覚え、嬉しく思い、この仕事に邁進しているという自覚を心の糧にしていたけれど、時間の経過とともに、慣れて新鮮さが失われていく。

 

それを認めないように刺激を求め、新しいことへの活力で心を白く塗り替えようとしている。
同時に、そういった行為は本質を曇らせるということを深いところで理解している。

 

当たり前に眺めるように設計された2階席から、太陽が久美浜湾の奥に沈もうとしている景色を見た。

 

 

その時に少しずつ暗くなっていく山並みと空の明るさの対比が大きくなると、際立った空の明るさが鏡に近付こうとするさざなみの水面に映し出され、湾の本質が見えたように感じた。

 

煌々と明るい空の下では散漫に感じるものも、光が弱まれば浮かび上がるものもある。

 

心も同じで光が弱まれば、見えるものがあるのだと、感じることができた。

 

時間の経過とともに見るべきものが変化する。
その変化を見落とさないように今できることをしようと思う。

 

こういうのは、自ら設計した中だけでしか感じることはできないのだろう。

 

 

 


BABEL

先日、大阪で住宅のプレゼンテーションがあり、その帰りに国立国際美術館に行きました。

 

ずっと興味のあった絵画の展示があり、久々に美術館へ赴くことになりました。

 

最近は、なかなか美術館でゆっくりとする時間がないので、とても新鮮な時間でした。

 

「バベルの塔」ピーテル・ブリューゲル1世作。

 

 

この絵を初めて見たのは何時だったか覚えていないが、画力はともかくとして、圧倒的なスケール感と世界観に魅了され続けていました。

 

人類が技術の進歩とともに傲慢となり、天にも届く塔を建築しようとして、神がその行為に怒り言語を混乱させて建築を阻止した、という話はとても有名です。

 

この空想の建築に魅力を感じるのは、やはりこの塔に多様な用途が集合しているからでしょう。

 

この塔の外周の緩やかで幅広いスロープは平面的な街にある街道の役割であり、その街道沿いには教会など人が集う空間があり、生活というものを内臓しています。

 

平面的な都市の機能を一本の螺旋状につなぐように配置されているというのは、かつてない都市計画であり、その最頂部にはどのような空間が備わる予定だったのか、未知の可能性を感じさせます。
その答えが神が恐れるものという暗喩も含まれているようで、ますますこの未完の建築の魅力を引き立てているように思います。

 

私にとってバベルの塔は絵画というより、建築として非常に興味深い素晴らしい作品です。
はっきりと言葉にできませんが、目指すべき重要な世界観を感じさせてくれます。

 

東京スカイツリーですら、神の逆鱗に触れるに至っていません。

 

その逆鱗に触れるときこそ、真の建築の完成に至るのかもしれません。

 

こわいこわい。。。

 

 

 

 


カテゴリー : pickup | 芸術

投 稿 日 : 2017年10月10日