バルセロナのデモ =Manifestacio a Barcelona=

7月10日18時(現地時刻)バルセロナで大規模なデモが行われます。
あと30分ほどで始まるようです。
このデモは「Som una nacio,nosaltres decidim」というスローガンが掲げられています。
「私たちは一つの国家であり、決断するのは私たちだ」という意味です。
バルセロナのデモ3
<デモ行進の配置図>
これは、4年前(2006年)にカタルーニャ州議会とスペイン国会で承認され、
カタルーニャ国民からも国民投票によって支持を得たカタルーニャ自治憲章に対して、
スペイン憲法裁判所が厳しい制限を与えたことに対する動きです。
カタルーニャ自治憲章において、カタルーニャ語と、スペイン語を公用語とするなど、司法、行政でも独立した権限を得ています。
その内容について、スペイン憲法裁判所によって記された判決は、カタルーニャの自治を大きく制限するというもの。
これにより、言語、司法、財政、移民に関するテーマに深刻な影響を与えるものです。
特にバルセロナに行かれたことがある方は分かると思いますが、地下鉄のアナウンス、美術館の作品の説明など、
まずカタルーニャ語があり、その次にスペイン語が明記されています。
日本の関西地方で言えば、まず関西弁の表記があり、標準語が表記されているような感じです。
カタルーニャ語とスペイン語は、関西弁と標準語よりも違いが大きいので、それだけ独立色が強いという印象を受けます。
そういったものの中の一部が制限を受けるということです。


バルセロナ滞在中に小規模なデモに参加した(させられた)ことがあります。
ただ通りかかったところを、いきなり抗議の旗を持たされて、連呼するセリフを教えられました。
「○○降りて来い○○降りて来い」みたいな・・・。
バルセロナのデモ1
デモと言っても、そんな激しいものではなく、みんな楽しみながらやってるようなものでした。
意味も分からず参加させられて、自然と元気になってしまいます。
バルセロナのデモ2
この人たちほんまスゴイなぁと思いました。
国民性というか、デモの内容が通らなくても、楽しんで発散することにより、より前向きになっていく、そんな感覚でした。


今回はどんな雰囲気のデモになるのでしょうか?
楽しめたからとりあえずもういいか。とかにはならないでしょうね。
カタルーニャ人にとって威厳をかけた抗議になるのでしょう。
いずれにしても、伝統を大切にして、継承していこうということはとても大切だと思います。
それをどのように実現していくのか・・・
これからも見守っていきたいと思います。
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