ヴェネツィア最後の日 =ultimo giorno di Venezia=

前回のつづき。
ヴェネツィア最終日、ユースホステルの宴に参加した私。
明日の始発のバスのことなど、忘れてしまいました。
・・・ワインをたらふく飲み・・・ワインをたらふく飲み・・・赤ワインをたらふく呑み・・・
そして、部屋にもどり酔ったまま気持ちよく眠りにつきました。
案の定、寝坊
A.M.4:30のアラームに気付かず、かろうじでA.M.5:15に起床。
まず、水上バスの始発(A.M.5:05)に間に合いませんから、おのずとバスターミナルのバスにも間に合いません。
しかし、いくら格安航空券だからといって、ミスミス乗り過ごすわけにはいきません。
A.M.5:25の水上バスに飛び乗り、ヴェネツィア中心のバスターミナルを目指します。
ヴェネツィア最後の日1
バスターミナルでバスの時刻を確認したところ、ローマ行きの飛行機の出発時刻に間に合いません。
こんなときも今までなんとかなっていたのに・・・周りを見渡しても早朝なので誰もいません・・・。
と、思ったら・・・1台のタクシーが。
仕方ありません。高いのを覚悟で、運転手に話かけました。
私「ヴェネツィア・トレヴィーゾ空港までいくらですか
運転手「30ユーロやな。」
さっ、30・・・。(当時のレートで約5000円。)
航空券と時間の無駄を考えて・・・タクシーを利用することにしました。
5000円くらい・・・自分が寝坊した罰としては安いもんだと言い聞かせながら、半分ほっとした気持ちでタクシーの車内で、ベネツィアでの出来事を思い起こしながら、空港までの時間を過ごしました。
まもなくして空港に到着。
十分過ぎるほど早く着きました。
・・・
・・・
「おいっ!!ここヴェネツィア・テッセラ空港やん!!」
「ヴェネツィア・トレヴィーゾ空港って言ったやん!!」
「地図まで見せたやろ!?」
タクシーの運転手は「さぁ~?」っていうような素振りを見せています。
「さぁ~?じゃなくて、トレヴィーゾやって!!」
・・・
トレヴィーゾ空港に到着・・・。
運転手「70ユーロね。」
「はぁ?30ユーロやろ!?」
運転手「テッセラなら30。トレヴィーゾなら70。」
このフレーズを聞いて、「タニでもキン。ママでもキン。」という言葉がシンクロしました。
「なに冷静にゆうてんねん!」
「最初からトレヴィーゾってゆうてるやろ!?」
しばらく、押し問答が続きました。
飛行機の出発の時刻が近づいています。
運転手「30ユーロやったら、もう一度もとの場所に戻るで!」
「戻ってどーすんねん!それはそれでお互い無駄やろ!」
もう時間がないので、70ユーロ支払いました。
「タクシー運転手やめちまえっ!!」・・・と、そんなスラングは知らないので、心の中でシャウトしました・・・。
飛行機には間に合いましたが、とてもイヤな思い出を最後に作ってしまいました。
しかし、後から冷静に調べるとテッセラ空港までは15kmほど、トレヴィーゾまでは30kmほどの距離がありました。
日本のタクシー料金と比べても妥当な料金のような気がしました。
タクシーの運転手のほうが、早朝から東洋人にからまれて辛かったのでは・・・と少し反省するところもありました。
ひとつ自分にとって救いだったことは、別れ際のシャウトが心の中であったことです。
ヴェネツィア最後の日2
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