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美容院のロゴを考える

設計させていただいた、美容院併用住宅の、店舗ロゴのデザインについて、お施主様からご依頼いただきました。

 

美容院のロゴといえば、ハサミや櫛をモチーフとしたデザインが多くみられます。

 

今回ご依頼いただいた、美容院の名前は「ARTISAN」。

 

「職人」という意味です。

 

私の職人という言葉の解釈は、専門の技術を修練し続ける者です。

 

美容師の職人性というものを、強く意識づけるために、美容師の所作を何度も見続けました。

 

何事もそうですが、意識を向けて見続けると、見えていなかったものが見えてきます。

 

私が気になったのは、手の動きが何かの目的に向かって、流れるように動き続けて、一切の無駄が見えないということでした。

 

しかし、一切の無駄がないように見えても、私の分からない所作で、必ず調整はしているはずだと思いました。

 

その調整の動作でさえも、一連の動きにおさまっていることが、美容師の職人性を感じさせるものでした。

 

いずれ、我々の分からないほどの、微細な動作の向上により、高みへと達していくという感覚を得ることができました。

 

そうなった時に、美容師の手は、直線的ではなく、簡潔した数字では表せない円の動きへと近づくようにイメージできました。

 

その手の動きを形に置き換えたのが、このロゴです。

 

 

 

お施主さんへは、このロゴの部位の意味をお伝えしましたが、あえてこの場では書きません。

 

このようなことを、考えさせてもらえる時間は、とても貴重です。

 

とはいえ、弊社グランデザインのロゴも前々から、考えようとしているのですが、後回しとなりなかなか。。。

 

まあ、こちらはゆっくりと考えます。

 

 

 

 

 

 


~風とか~調という言葉

建築の要素を表現するときに、~風とか、~調という言葉が使われることがあります。

 

例えば、和風とか、木目調とか。

 

looks like のように、便利な言葉です。

 

建築について、これらの言葉を、私は、極力使わないようにしています。

 

風とか調を使ったら、もうそれは偽者を軽く容認している訳です。

 

建築に携わっているからこそ、こういったことに過剰に反応するのですが、しかしこれはとても大切なことだと思います。

 

だから、和風ではなく日本家屋や町屋などの言葉を使いますし、木目調ではなく、本物の木を使用します。

 

お客さんがこれらの言葉を使われるのは、全く何も思わないですし、自分が理想としているものを伝えるときには、必要な言葉であると理解しています。

 

ですが、建築関係者が使うのは、問題ありかなと考えます。

 

ましてや、景観を重んじる地域の審査で、お役所さんに、このような表現をされると、えっ、そんなんでいいの?大丈夫?と疑問を抱いてしまいます。

 

こういった意識をきちんと持っておかないと、本当にいいものは造れません。

 

町並みとなれば、なおさらです。

 

強く意識していれば、言葉に表れないものです。

 

久々に、おいっ!と思った今日この頃です。笑

 

 

 

 


お施主さん宅でお食事

先週末、昨年にお引渡ししました「福咲きの離れ」のお施主様に、お家でのお食事にご招待いただきました。

 

設計させていただいたお家で、お食事をいただくのは、とても有難いことです。

 

豪華な手料理をいただきながら、お酒を酌み交わすのは、この仕事をしていて、この上なく素晴らしいことです。

 

建築したお家を、心から喜んでいただけていることが、我々にとってないより嬉しいことです。

 

薪ストーブに火を入れていただきました。

 

 

柔らかな暖かさとともに、建築に火が灯る感じがして、なんとも感慨深い気持ちになりました。

 

夜の照明がすごくいいと、シーンごとに切り替えてデモンストレーションしていただきました。

 

照明計画をした我々に実演していただくのは、とても不思議な感じがしました。

 

でもこれが活かされるということなのだと、理解しました。

 

設計者よがりな建築では、こうはならないと思います。

 

やはり、その建築に住まう人のことを考えて設計することが、もっとも重要なことで、今までどおり活かされる建築をしていこうと噛み締めました。

 

本当に心からの感謝と、お礼をお施主さんに贈ります。

 

 

 

 


京都市でサーモカメラ現場撮影

京都市で建築中の住宅を、サーモカメラで撮影しました。

 

かなり断熱性能の高いお家(HEAT20グレード2)なので、隙間がないかをチェックするためです。

 

最近は、便利でスマートホンに専用のカメラを接続すれば、モニターに温度分布を色分けした状態で映ります。

 

 

壁や屋根の断熱材に隙間があれば、温度の色が変わり、発見できます。

 

きちんと施工していただいていたので、隙間はありませんでした。

 

高性能な窓ですが、やはり壁の断熱と比べると、熱の影響を受けやすいことが一目瞭然に分かります。

 

例外なく、建物の断熱性能を上げるには、窓を強化すれば著しく上がります。

 

しかし、冬の場合、太陽の日射熱を建物内に取り込みたいわけですから、ガラスの種類は方位によって変えることも重要です。

 

特に、京都市内は、間口が狭く奥行きが長い土地が多いので、日射取得を考えるときに、工夫が必要です。

 

そして、関西圏内でありながら、盆地特有の夏暑く、冬寒いという、気候的にも厳しい場所です。

 

設計上できることは、先に検討、計算しておいて、工事のときにきちんと施工されているかを、今回のようにサーモカメラで確認します。

 

現時点で、ここまでやっている住宅は、正直少ないでしょう。

 

断熱や気密を考慮して設計していても、そのように施工されていなければ、ただの歌い文句だけで意味がありません。

 

いつも工事してくれる施工会社は、この辺を熟知してくれてますから、問題ありませんが、初めてという会社は、十分に気をつける必要があります。

 

神経質なように思いますが、やるんならきちんとしないと、そもそもしなくていいやんとなるのです。

 

といいながらも、サーモカメラで撮影してもらったりして、遊んでしまうのですが。。。

 

 

ご愛嬌ということで。