Monthly Archives: 6月 2016

建築デザインを考える①

建築デザインを構築するのに、皆それぞれの手法があると思います。
私の場合、特に店舗などのデザインを考えるとき、まずコンセプトを明確に決定します。

 

お店のジャンルやイメージはもちろん、そのお店にこのようになってほしいという思いを込めます。
このようになってほしいというのは、動詞、形容詞の類ですが、コンセプトにするのは決まって名詞です。

 

そして有機物がモチーフとなることが多いです。
ただそのモチーフが直接わかるようなデザインは装飾的で、私の考える建築デザインとは違います。
わかりやすく言うと、お花をモチーフにして、花とわかるものは装飾であり、建築デザインではないという考えです。
(私の尊敬するガウディとは少し違ったデザイン感ですが、彼の建築思想によってこの思考は構築されました。)

 

時には断片的に、時には比喩的に、表現を模索し全体構想を考えます。
モチーフとなるものは名刺であっても、それを見る人には、動詞や形容詞で伝わってほしいというのが、私の建築デザインというものに対する考えの基礎です。

 

ほとんどの場合、紙一枚で最終形まで進めていきます。
描き重ねて、重ねて、消し、描いて、徐々に形が定まっていきます。

 

1枚で描き直すので、モチーフとなるものが様相を変えて仕上がっていくプロセスは残すことができませんが、この方法が一番自分の中でストーリーをつくるのに適しています。

 

今回の店舗のファサードは、あるモチーフをもとに辿りつきました。
一見して元となるモチーフがわかる人はいないと思います。

 

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実際に形となり見る人がそれぞれ何かを感じてもらえれば幸いです。

 

モチーフは何かって?進行中のものは関係者以外には残念ながら言えません。
ひっぱっといて何やねん!
あっ、窓ガラスのところがワインボトルを寝かしたみたいですが、これはたまたまそうなっただけなので、
モチーフと全く関係ありません。。。

 

 

カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2016年6月30日

大阪市立自然史博物館

昨日は雨。
どこかへ行きたいという息子と大阪市立自然史博物館へ。

 

この博物館の本館は30数年前からほとんど変わらないように思う。
ほんとうにまるで時間が止まっているような空間だ。

 

少し前までは、この変わらない空間に懐かしさや歴史を感じていたが、
最近では、ただ物足りなさを感じる。

 

私が子供のときと同じものを息子が見ているということに、
特別な想いを抱くが、30年前とは世の中も大きく変わっている。

 

たしかに恐竜がいた1億年以上前という時間基準に置き換えると、
30数年というのもほんの一瞬だと認識できるのだが、30年というものは人間を成長させるのには、
すごく長く大きな時間です。

 

私が子供の頃は、テレビ、図鑑、恐竜のおもちゃ、そして博物館などでしか1億年前を感じることができませんでした。
そういった中で想像や妄想をして、1億年前の世界感を自分の頭の中で映像化して楽しみました。
いまでは、スマートフォンやタブレットを子供の頃から自在に操る時代に、1億年以上前という感覚も大きく変化しているように思う。

 

変わらないものの良さを感じながらも、よりよく伝えるための変化も考えなければならないと思います。

 

情報をいつでもどこでも見れる時代に、化石などの実物の見せ方も更に成長させなくてはならないのでは?と強く感じました。
動かない実物より、躍動感溢れる映像のほうが、分かりやすく感情移入しやすいですからね。

 

だからこそ実物の力強さをもっともっと感じられる工夫が必要だと思いました。

 

以前に博物館の展示構想をブログで書きましたが、あくまでアナログ発想でした。
今回は、前の案にプラスして3Dプロジェクションマッピングと音響を利用するというように構想が膨らみました。

以前のブログ

http://www.gran-design.com/blog/archives/1223

 

IMG_9997

 

IMG_9997-2 (2)

<背景3Dプロジェクションマッピングイメージ>

 

恐竜博物館の設計依頼がくるまで構想をあたため続けますよー。

 

 

 

建物の坪単価の考え方とプラン提案

昨日は、舞鶴市で計画中の美容院併用住宅のプレゼンテーションでした。

 

プランは、やはり予算に応じた形で提案しないと、絵に描いた餅になってしまいます。

 

建築予算に影響することは、いろいろありますが、一番大きなものは建物の面積です。

 

一般的に坪単価というものがありますが、坪数(面積)が大きくなると坪単価が一定の場合、総建築費用も大きくなります。
若しくは、予算が一定で、建物の坪数が大きくなると、坪単価が下がります。

 

坪単価が下がるということは、建物の仕様が下がるということです。

 

よく坪単価50万円で建てるとかありますが、あくまで目安であって決して安いという意味ではありません。
何が含まれているか、どのような仕様か、その坪単価である内容をしっかり確認する必要があります。
簡単にいえば坪単価50万円の仕様の家ということです。

 

本来の坪単価の意味とは最終的に、建築費用÷坪数(面積)がいくらなのかということです。
極端に言うと、建築費用2000万円で10坪のお家なら、坪単価は200万円のお家ということです。

 

予算の中で自分たちがどのような空間で、どのような生活もしくは仕事をしたいのかということを突き詰めて、
仕様を上げるために無駄な坪数を削る、若しくは仕様にメリハリをつけるなどして、満足のいく状態となったときに最終的に坪単価はいくらでしたというのが、純粋な坪単価です。

 

しかし、この純然たる方法は、建築に携わっていなければ全く見当もつかないため、
あえて坪単価○○万円という基準を設けて予算感を単純化して、認識をスムーズ化しています。

 

我々がプラン提案するときは、お客さんのこだわりや、やりたいことを踏まえてある程度の仕様を頭でイメージしながら、目標の坪数を決定します。
かといって坪数や仕様を客さんのイメージより逸脱して下げて考えると理想とかけ離れてしまうので、
ここが非常に難しいところです。

 

今回の美容院併用住宅は、そのバランスを考えたときに、坪数を抑え気味で計画する必要がありました。
そして坪数を抑えながら建物の容積を大きくしないということも同時に考えました。

 

K-style

 

最終的に仕上がったプランは2階建ての容積と同じでありながら、3階建てという極限まで規模による建築費用を抑えたものとなっています。

 

だからといって空間の魅力を損なうような妥協は一切していません。
この容量でこのプラン以上はないのではないかという自信さえもてます。

 

気になるプレゼンテーションの結果は・・・。
有難くも大変気に入っていただけました!

 

苦しみながら3週間考えたものが、お客さんに伝わったことがとても嬉しく思います。

 

まだまだ始まったばかり、満足いくような美容院と住宅になるよう頑張ります。

 

 

カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2016年6月14日