あこがれの平屋と2階建のコスト比較

住宅を建てようと考えた時に、はじめから諦めがちな平屋。
それにはいろんな理由があると思います。

 

土地の広さが必要、建築コストが高いなど、あこがれはありながらも現実的ではないということで、
自然に2階建の住宅でと考えてしまいます。

 

土地の広さ、建築コストが高いというのは、間違ってはいません。
では、2階建と比べてどの程度の差があるのでしょうか?

 

例えば18坪x2階で延床面積36坪の総2階建の住宅と同等の広さを平屋に求めるとするなら
プランにもよりますが、階段、2階の廊下さらに2階のトイレが必要なくなるので、32坪程度には絞ることができるでしょう。

 

建蔽率60%の土地なら、54坪ほどの敷地面積が必要になります。
36坪(18坪x2)の総2階建の住宅の必要敷地面積は、30坪となります。

 

24坪の差となり、土地の坪単価50万円の場所だと、1200万円も土地の費用が変わります。
かなりの金額の差です。
しかし、立地にある程度融通が利くなら、土地の坪単価や立地条件の具合で軽減することは可能でしょう。

 

さて建物はどの程度違ってくるでしょうか。
総2階36坪の基礎と屋根の面積はそれぞれ18坪です。
32坪平屋の屋根と基礎は、そのまま32坪です。
(屋根の勾配や軒はどちらも同じとして考慮しません。)
約1.7倍の面積の差になるので、

 

18坪の基礎を120万円としたら、32坪の基礎は204万円で84万円アップ。
18坪の屋根を60万円としたら、32坪の屋根は102万円で42万円アップ。
合わせて約125万円アップです。

 

坪単価65万円の仕様の住宅だと、
総2階建36坪では、2340万円
平屋32坪では、2080万円
平屋にさきほどの基礎と屋根の増額分125万円を加算すると、2205万円となり。。。
あれっ!?平屋のほうが、建築コストが安くなります。
坪数の低減による減額の大きさが分かります。

 

あくまで建物の形状やプランにもよりますが、
必ずしも平屋はコストが高いということではありません。

 

条件のよい土地さえみつかり、建築プランを工夫すれば
あこがれの平屋も実現可能です。

 

※当然ながら建築条件や工事条件により、金額は変わります。

 
○建築空間を工夫して面積を抑えてプランしたグランデザインのプラン事例

 

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<床面積28坪、LDK23.2畳、主寝室x1、子供室x2、SCL、WIC、
洗面、浴室、トイレ、テラス、etc...>

 

 

 

dscn2668%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

<床面積23坪、LDK15.5畳、主寝室x1、子供室x2、和室x1、SCL、
WIC、洗面、浴室、トイレ、テラス、etc...>