バルセロナを振り返って

昨日帰国し、今日は早速の打ち合わせです。
バルセロナは日中、半袖でちょうど良いくらいの穏やかな陽気でしたが、それに比べると日本は少し肌寒く感じます。
バルセロナのカフェの打ち合わせは、とても良い経験となりました。
微力ではありますが、海外での仕事に携われていることは、施主さんのためということが前提にありますが、自分にとっても素晴らしいことです。
今後の工事協力は日本でということになりますが本当に完成が楽しみです。
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バルセロナを振り返って
合間にいろんなところを散策しましたが、最後にグエル公園で施主である友人と過ごしました。
以前来た時には知らなかった、ガウディが残した文字を見つけるためです。
バルセロナを振り返って
広場を囲う曲面のベンチにその文字は彫られています。
観光客が座っているところは探すことができません。
間を覗きながら、ほぼ見終わろうとして諦めかけていたとき、友人から「あった!」という声が。
ガウディの刻んだ文字が、彫られてるという情報も半信半疑だっただけに、本当に驚きました。
ガウディが良き友人であり彫刻家のロレンソと、サグラダファミリアの鐘の音を実験的に聞くためにこのベンチに座っていました。
そこでロレンソに初めてこの文字を彫ったこと、その意味を打ち明けたのでした。
サグラダファミリアの建設は資金難のため、ガウディは生きているうちに何より力を注いだ鐘の音を聞くことはないだろうと思い、その叶わないであろう思いをこのベンチに彫ったのです。
「son fronto’n」
カタルーニャ語で、音 波面という意味らしいです。
鐘の音が、波のようにここまで聞こえてくるようにと。
愛するバルセロナの町を見渡すことのできるグエル公園で、鐘の音を聞くことが、彼の夢でした。
ガウディは建築を神のために捧げています。その建築の一部に個人の意思で文字を彫るということは、神に対しての冒涜だと理解はしていましが、それほどの思いがあったのです。
そして、鐘の音を聞き終わって、自分が行った神に捧げた建築物への冒涜をも、神は叶えてくれたと痛く感動したと言われています。
願わば叶う。。。ガウディがこのことを体験した場所で私も願います。
より多くの人を幸せにできる建築家になれるように。
どこに書いてあるかは、行ったときに探してみてください。
観光客の比較的少ない場所です。
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