カテゴリー別アーカイブ: イタリア建築

海外建築探訪

仕事の合間に、工務店さんと一緒に海外に行ってきました。
世界の名建築を探訪する旅です。

今日の夕方に行ってきました。。。

机に座ったまま、海外旅行です。
グーグルのストリートビューです。

街中にある建築物ではなく、郊外にある建物を探索してみました。

ラトゥーレット修道院、ロンシャンの礼拝堂
カステルヴェッキオ美術館、マラパルテ邸
ブリオン・ベガ
などなど。。。

結構行けるもんです。
ですが、ブリオン・ベガは迷いました。。。
(尊敬するイタリアの建築家カルロ・スカルパ設計の墓地)

実際に行ったことがあるのですが、どー行ったのか思い出せず。。。

工務店の人は帰ってしまいましたが、気になって調べてたら
見つかりました!

グーグルマップで「Via Brioni, 28, 31030 Altivole TV
と検索した位置から南に歩いて左側にあります。

ブリオン・ベガ

中に入ることはできませんが、その空気感は伝わってきます。
本当に凄い時代です。
簡単に遠い国の建築を探すことができるのですから。

昔にストリートビューがあれば、もっと楽に辿り着けたのにと、
訪れた時の苦労を思い出します。

でも苦労があってこそ、何ごとにも代えられない
感動を味わえます。

その苦労の末、辿り着いた時の内容は
こちらにアップしています。
興味のある方はどうぞご覧ください。。。

http://www.gran-design.com/blog/archives/707


アルベロベッロ 2 =ARBEROBELLO 2=

前回の続きです。
トゥルッロの中に入ると、なるほど・・・とトンガリ帽子の屋根の意味が分かるのです。
その意味とは、次の3つのうち、一体どれでしょうか?
①トンガリ屋根は実は拡声器で、家の中で宇宙の会話を聞くためのもの。
②トンガリ屋根は実はレーザー砲で、家の中で操縦して宇宙に向けて攻撃するためのもの。
③トンガリ屋根の部分を小屋裏収納スペースとして利用するため。
そうなんです。各部屋に小屋裏収納(トゥルッロ)があるわけですから、家全体になるとかなりの収納量になります。
アルベロベッロ
アルベロベッロ
アルベロベッロ
アルベロベッロ
そして、屋根のてっぺんに付いている飾り部分は、屋根の石積みを押さえる役割と、魔除けの意味を持つものとされています。
アルベロベッロ
そして屋根面に描かれているシンボルも家人の思想や信仰上の希望を表す重要なものであるということです。
アルベロベッロ
独特で可愛らしいものを造るために、このような形状にしたのではなく、
全てに意味がありその結果としてこのような形状になったということを理解しておかなければならない・・・
と、前回の冒頭で書いた空間論の先生のお話になるのです。
即ち、アルベロベッロトゥルッロの写真を見て、見た目の形状だけを真似するというのは、建築をする順序として間違ってますよ、ということです。
空間には意味があり、それは外でも囲われた部分でも同じで、それを理解した上で建築をしなくてはなりません。
アルベロベッロ
まさか講義を聞いているときに、アルベロベッロに来るとは思っていませんでしたし、若干この特殊な名前を小バカにしたことがあったようなないような。
そんないろんなことを考えながら、イタリアの旅をここで終えました。
イタリアは多くの刺激がありました。
細かなこと全てを紹介はできませんが、ローマなどの大きな町でどっぷり浸るよりかは、小さな町を転々と訪れるほうが楽しい、そんな印象でした。
アルベロベッロ
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アルベロベッロ 1 =ARBEROBELLO 1=

イタリアで最も訪れたかった場所、アルベロベッロ
この名前を最初に耳にしたのは、私がまだ建築学生の頃です。
アルベロベッロ
空間論の先生が、空間論最初の講義でこの町の話をしました。
あまりに特殊な名前で、あまりに連呼していたので、すごく印象に残っていたのです。
アルベロベッロとは、1500年頃にこの領地を与えられたアンドレア・マテオ伯爵が、「森の女神・アルボルベッリ(ラテン語で美しい木の意味)」と名付けたことから、
それがなまったものとされているそうです。
アルベロベッロ
<これが象徴的な木なのでしょうか?すこし角刈り過ぎかな?>
バーリから、列車で1時間半ほどで到着します。
そして、アルベロベッロの象徴でもある世界遺産トゥルッリを目指します。
アルベロベッロ
またまた、おもしろい名前です。
トゥルッリ(Trulli)とはトゥルッロの複数形で、トゥルッロ(Trullo)とは、ラテン語のトルッラや、ギリシャ語のソロス(Tholos)が語源となっているようです。
意味はトルッラ「部屋一つ、屋根一つ」ソロス「円形の」「ドーム状の建物」といった意味を持ちます。
アルベロベッロ
トゥルッロの独創的な建築法は、アルベロベッロの家屋建築師たちの手によって生み出されたものです。
奇をてらった家を造り出そうとして、このような形になったのではありません。
冒頭で書いた、空間論の最初の授業でこの町が紹介されたことの意味がここにあるのです。
そういう目で、この愛らしいトゥルッロを見てみましょう。
外観を見るからに、みごとに部屋一つごとに屋根一つです。
アルベロベッロ
壁は石灰岩を積み上げて、石灰(漆喰)を塗り、屋根は石灰岩をドーム状に積み上げて、頂部は石灰岩の平板で押さえをして、石灰(漆喰)で仕上げます。
全て石灰です。
住宅一戸まるごと一つの素材と考えると、シンプルを超えています。
アルベロベッロ
アルベロベッロ
そしたら住んでいる人は石頭な頑固者かと思いきや(思ってないけど)、実に親切で気さくな人でした。
次回はトゥルッロの中を紹介します。
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マテーラ洞窟住居 =MATERA=

イタリアのバーリから列車で1時間半ほど南に行くと、異質な町マテーラがあります。
異質と言っても悪い意味ではなく、特別な形態をした町ということです。
マテーラ3
サッシと呼ばれる洞窟住居が現存する町。
このマテーラのあるグラヴィナ渓谷は石灰石の侵食により形成され、この洞窟住居が幾層にも重なっています。
マテーラ1
かなり昔から存在するこの町も、第二次世界大戦の時には不便な暮らしに住民が離れて、廃墟と化してしまいました。
その後、建築学上貴重なものとして、この町を保存する政策がイタリア政府によってとられました。
そして世界遺産登録を受け、現在では洞窟住居に再び住民が戻っています。
マテーラ8
建築学上貴重な物。。。見るからに貴重ですね。
特に規則性があるわけでもないのに、むしろ雑多な印象を受ける町全体が調和を保っていました。
マテーラ2 マテーラ4
規則性がないがゆえの、偶然の空間演出が随所に見られます。
その当時の建築技術や、人々の生活状況、若しくはそれに付随する歴史的価値のあるものについての研究も大切ですが、直感的に何かを感じる不思議な空間としても非常に重要ですね。
そう感じました。
マテーラ7 マテーラ6
そう感じたといっても、この感覚をどのように、日本で活かせば良いものか。。。
活かすべきシチュエーションはあるのか。。。
マテーラ5
というようなことを考えながら、この町を去る前に、小さなCAFEに立ち寄りました。
立ち飲みカウンターで、イタリアでは飲み慣れたエスプレッソを注文して、砂糖を大量に混ぜて、執拗にスプーンで混ぜて、まずは一口・・・。
ここまでは、私が盗み見て学んだイタリア人の一般的な飲み方を、完璧に摸倣しました。
ですが、エスプレッソが喉を通った瞬間、むせてしまいました。
店の人が大丈夫か?みたいな素振りを見せていましたが、あまりのエスプレッソの濃さ、そして恥ずかしさが何より自分の記憶に深く刻み込まれました。
この感覚の記憶は、日本に帰ってきて役にたちました。
私が神戸で一番美味しいと思っているエスプレッソ店で、その店主との共通の話題として生かされたのです。
→ 神戸一のエスプレッソ店
洞窟住居で受けた感覚も、どこかで役に立つものだと楽しみにしています。
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