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ボルダリング壁スタディ模型

本日、上棟した住宅には、吹抜にそびえるボルダリングの壁があります。

 

その壁の造形をイメージするのに、スタディ模型を作ってみました。

 

糸のワイヤーフレームで面を表現します。

 

CGというものがあるのに、なんてアナログな。。。

 

と思いながらも、このほうが実感として捉えやすい。

 

仮想空間ではなく、現実空間でモデルを眺めたり、触ったりできますからね。

 

模型の場合、どこが軸となり、どのように下地を組むかも考えやすいのです。

 

現場で実際に寸法をおさえたり、細部を考えるよい材料です。

 

ボルダリングとしての要素と、この建築空間にあるべき造形として相応しいものを完成できればと思います。

 

しかしながら模型眺めてると妄想が膨らんで止まりません。。。

 

乞うご期待。

 

 

 

 

設計図面見直し

ある程度図面がまとまってきた段階で、全体像を考えながら、もう一度再構築していきます。

 

所員と話をしながら、「ここはやっぱりこのほうがいい。」とか「ここはどんな風に見えるか。」など全体的に整理していきます。

 

 

建築はやっぱり細かな部分の集積であり、それが整然としていないと、大きな部分もぼやけてしまいます。

 

何も考えずに、普通にしていったとしても家にはなります。

 

ここの壁はアクセントでこんな素材にしようか、おしゃれだね~という軽い感覚ではなく、ここにあるべきものはどういったものなのかを考えることが重要です。

 

そういったものを考えるのには、より強い想像力と集中力が必要です。

 

VRの仮想世界よりも純度の高い世界を頭の中に映し出さなくてはなりません。

 

精度を上げていくなら、匂いや音ですら想像することもできるでしょう。

 

壁の質感が切り変わる部分などは、その部分まで歩いていって、その部分を四方八方ぐるりと見渡すような感覚で、頭の中の仮想世界を確認するのです。

 

表層的に見える部分はこのような感覚で、概ね網羅できますが、あとはその下地や構成をどのようにすればよいか、どの方法が優れているか、どの順序で組み上げれば可能なのかなど、それを平面的な図面に落とし込んでいきます。

 

お施主さんの要望も盛り込むと、おのずと答えのようなものに辿りつきます。

 

云わば要望がなければ、建築はいつまで考えても答えに近づくことはできないでしょう。

 

その答えが簡単にでれば楽なのですが、そう簡単にいかないのが建築であり、
それが建築の魅力であるのです。

 

もうひとふんばりしましょう。

 

 

 

 

姫路市のグループホーム竣工直前

昨年より姫路市で進めているグループホームがもうすぐ完成です。

 

2階建ての木造建築ですが、入居者さんのスペースは1階部分で中庭を挟んで2ユニットが翼のように配置されています。

 

 

2階建てで1階層ずつに1ユニットというグループホームが多いですが、敷地に恵まれていたため、ユニットを完全分離するのではなく、緩やかに分けて各ユニットの入居者さんたちが、顔を合わせることができるように計画しています。

 

2階は主に研修や会議のスペースになっています。

 

防犯上、窓格子が必要ということで、壁全面格子にしました。やりすぎましたかね。。。

 

 

しかし、この格子の風合いがやさしくも暖かな雰囲気を醸し出しています。

 

内部は温かみのある空間とするために、不燃認定を取得した突板の天井としています。

 

 

共用のリビングダイニングキッチンは自然に集える場所として、できるだけオープンな空間として、屋外テラスや和室にも接続し、多様性も同時に備える場所としています。

 

入居者の方々に有意義に過ごしていただきたいと思っています。

 

もう少しで完成です。

 

 

 

 

照明シェード製作と強度試験

裸電球を利用した3パターンの照明シェードが完成しました。

 

エポキシ樹脂で強度アップを図ったシェードです。

 

まずは強度試験をしました。

 

高さ120cmからの自由落下試験。

 

 

みごとにヒビひとつ入らずクリアです。

 

ガラスなら木端微塵です。

 

まずは強度アップに成功です。

 

それでは、3作品の紹介です。

 

●№1 WHITE BUNNY

 

 

白い網タイツを被せて、その上からエポキシ樹脂でコーティングしています。
網にエポキシが染み込み、電球と一体となり、さらなる強度アップを実現しています。
この作品のデメリットは、女性用店舗で網タイツを購入しないといけないこと。。。

 

 

●№2 GORDEN ROE

 

 

黄金のイクラ。金ラメをエポキシに混ぜて、全体のコーティングとともにガラスの内部にエポキシを流し込みました。
イクラのように、目玉のように、なかなか威圧感のある作品です。
エポキシの塊がある正面からの衝撃に極めて強くなっています。
この作品のデメリットは、なんか気持ち悪いということ。。。

 

 

●№3 TASOKARE

 

 

誰そ彼、または黄昏。
№2と同じく、金ラメをエポキシに混ぜ、表面および内面をシンプルにコーティングしました。
3作品の中で最もスタンダードな作品ですが、趣があり光の陰影が霞んでとてもキレイです。
黄昏を古くは「たそかれ」と言い、江戸時代以降「たそがれ」となった。 薄暗くなった夕方は人の顔が見分けにくく、「誰だあれは」という意味で「誰そ彼(たそかれ)」と言ったことから、「たそかれ(たそがれ)」は夕暮れ時をさす言葉となった。
この作品のデメリットは、映画「君の名は」の主題ともいえる言葉「誰そ彼」にちなんでミーハーに作ってしまったこと。。。

 

皆さん、どの作品がお気に入りですか?

 

お施主さんの反応が楽しみです。

 

 

 

 

カテゴリー : pickup | 照明

投 稿 日 : 2017年8月4日